信州建築構造協会11月例会公開講演会のご案内
| 主催 | 信州建築構造協会 |
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| 開催日 | 2025/11/21 |
| 講演内容 |
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会場 | 長野市 ホテル国際21 長野県長野市県町576 TEL:026-234-1501 |
セミナーレポート

挨拶する大日方会長
2025年11月、第34回総会を長野市で開催
例会では建築鉄骨ロボット溶接入門、BIMデータ審査、活用一般化を紹介
信州建築構造協会は11月17日、第34回総会、11月例会を長野市内で開いた。
総会冒頭あいさつで大日方会長は、「木造の基準法改定、BIM確認申請の動向等を見極めて適切な対応が行える準備をしていかなくてはならない」と話した。
テーマとして「会のさらなる発展を」を掲げ、新規会員の入会のための活動、若い構造設計者へ信州建築構造協会の知名度を上げる活動をあげた。
講演会では、信州大学の中込忠男名誉教授が「建築鉄骨ロボット溶接入門」、清水建設の大越潤氏が「BIMデータ審査の現在地、構造設計者にとってのBIM活用一般化に向けて」をテーマに登壇した。

講演する中込名誉教授
中込忠男名誉教授は、建築での溶接技能者は年々減少しており、建築鉄骨溶接ロボットの導入無しでは、立ち行かなくなっている現状を述べた。今回は「新版建築鉄骨ロボット溶接入門」をテキストとして、建築鉄骨の溶接管理の基本を紹介した。
このテキストは構造設計者や工事監理者・施工管理者・鉄骨加工業の技術者ならびに溶接技能者に向けたロボット溶接の入門書である。建築鉄骨ロボット型式認証ならびにロボットオペレータ認証の必要性について述べた。オペレータに必要とされる能力は、半自動溶接の資格を持ち、溶接作業が実施できる能力、ロボット型式認証範囲を理解し安全に操作できることの能力が必要と説明した。

中込名誉教授の講演
清水建設の大越潤氏は、「構造設計とBIM」について、構造設計とは、構造設計とICTの歴史、BIMとは何かを説明し、構造BIMのメリット、現状の構造関連BIMデータフローを紹介した。
最終的に忘れてはいけない条件として、BIMはデータベース・ワークフローであり、「ツール」を使ってそれを実践しているに過ぎない、使い手がどういう目的で使うかにより成果(必要なデータ)が異なると説明した。

講演する清水建設大越氏
また建築BIM推進会議、現在地、課題を紹介。
構造設計とBIMの今後について「BIMを使って設計時間が短縮できるは間違い」、「BIMを使ってこれまでできなかったことができる(品質向上、二度手間、手戻りの削減)が正解」と話した。

講演する大越氏

懇親会

