信州建築構造協会

公開セミナー|ASBS 信州建築構造協会|耐震診断は構造設計のプロ集団 ASBSへ

信州建築構造協会3月例会公開講演会のご案内

主催 信州建築構造協会
開催日 2024/04/09
講演内容
第一部
「仮題」
構造計算実務についてのパネルディスカッション 続編
~モデル化とプログラム上の扱い、審査での扱い、施工上の問題点~
PM2:30~PM3:45
コーディネーター 西澤委員長
パネリスト 会員の中から 5~7名

※ 参加者は会員限定とし、オンライン配信は行いません。
第二部
木造住宅の耐震性能の見える化
PM4:00~PM5:30
京都大学 生存圏研究所 生活圏木質構造化学分野
中川 貴文准教授 様

※ 第二部はオンライン配信を行います。会員以外の方も入場可能です。
会場

長野市 ホテル国際21

長野県長野市県町576 TEL:026-234-1501

参加申込

一般の方で参加を希望される方は、こちらの申込用紙にご記入の上FAXにてお申込ください。

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お問い合わせ

信州建築構造協会事務局
〒399-0033 松本市笹賀7804
担当:浜
info[at]asbs.cc
※迷惑メール回避のため、[at]を@に書換えて送信してください。

セミナーレポート

◎木造住宅の耐震性能を見える化
○中川氏が解析ソフトで事例紹介

 信州建築構造協会(白鳥太一会長)は3月15日、2024年3月例会を長野市内で開催。
京都大学生存圏研究所の中川貴文准教授による講演や、協会員によるパネルディスカッションを行った。

 中川氏は「木造の耐震性能の見える化」をテーマに登壇。
自身が開発した木造住宅耐震性能解析ソフト「wallstat」を用いて、地震が発生した場合、住宅がどのように揺れ、損傷・倒壊していくかのシミュレーションを披露した。
1月に発生した能登半島地震で、石川県穴水町の地震動のデータを使い、耐震性能が異なる住宅を揺らした結果について「築年数が古い建物や耐震性能が低い建物は倒壊し、建築基準法の耐震性能でも倒壊した」と説明した。


講演する中川先生


 能登半島地震で記録された、国立研究開発法人防災科学技術研究所の地震計のデータについて、中川氏は「能登半島地震では広い地域で震度6~7が記録されているが地震動のデータは異なっている」とし、wallstatでのシミュレーション結果を紹介。
「志賀町では、木造住宅の被害に関連性の高い1秒付近の加速度応答スペクトルは比較的に小さいため、シミュレーション結果では倒壊しない結果となっている。
しかし、短周期で大きい地震動のため、屋根やブロック塀などの構造躯体以外の被害が大きくなる傾向がある」などと、地域内の同スペクトルのデータを示しながら、各地域での住宅の揺れ方や被害の傾向について解説した。


講演する中川先生


 同例会では、1月例会の続きとして、パネルディスカッションも実施。木造に精通した協会員8人がパネラーとなり、木造の構造計算実務について議論した。議題となったのは、木造の法改正の概要とその対応、集成材を用いたラーメン構造、山留と躯体の関係や梁貫通孔設置位置などの施工を踏まえた設計上の注意点などで、パネラーそれぞれがポイントや見解を説明した。


ディスカッション


例会後の懇親会では、中川貴文准教授の音頭で乾杯となり、会員同士の親睦を深めた。


中川先生の音頭で乾杯



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