信州建築構造協会

公開セミナー|ASBS 信州建築構造協会|耐震診断は構造設計のプロ集団 ASBSへ

信州建築構造協会3月例会公開講演会のご案内

主催 信州建築構造協会
後援 一般社団法人 長野県建築士事務所協会
開催日 2023/04/07
時間 第一部 PM1:45~PM3:15
第二部 PM3:30~PM5:00
講演内容
第一部
「歴史的建造物と新技術」
有限会社 江尻建築構造設計事務所 日本女子大学教授 江尻 憲泰 氏
第二部
「大地震時の建物被害に与える地形・地盤の影響」
東北地震時の液状化被害・杭被害とその分析について
千葉大学 中井 正一 名誉教授
会場

JA長野県ビル12階C

長野市大字南長野北石堂1177-3
TEL:026-236-3600

参加申込

一般の方で参加を希望される方は、こちらの申込用紙にご記入の上FAXにてお申込ください。

お申込用紙はこちら

お問い合わせ

信州建築構造協会事務局
〒399-0033 松本市笹賀7804
担当:浜
info[at]asbs.cc
※迷惑メール回避のため、[at]を@に書換えて送信してください。

セミナーレポート

◎ 江尻氏と中井氏の講演会を聞き学ぶ ◎
○ 信州建築構造協会3月例会 ○

信州建築構造協会(白鳥太一会長)は3月17日、長野市内で3月例会を開き、歴史的建造物に関する江尻憲泰氏(江尻建築構造設計事務所、日本女子大学教授)の講演と地震による建物被害と地盤の関係についての中井正一氏(千葉大学名誉教授)の講演を聞いた。


江尻氏


江尻氏は、富岡製糸場や旧富岡倉庫の改修工事の活用や保存について解説。国宝で、世界遺産でもある富岡製糸場西置繭所の改修工事では、多くの人が訪れることや当時のまま保存されている箇所を考慮して保護する必要があったと説明。「『何を残すか』の選択の違いによって保存や補強、活用の方法がそれぞれ変わること、可逆性、時代性を考えることが重要」などと紹介した。

旧富岡倉庫の補強構造では、「チタンや『炭素繊維より線』といった新素材を採用し、取り外し可能な接合とした」と説明。炭素繊維より線は、高強度、高耐久、軽量でたわみが少ないことなどを特長に挙げ、チタンは高耐蝕、高耐久、高強度、軽量、低熱伝導率、低ヤング率などが特長とし、ともに「施工に制限が多い歴史的建造物の補強に向いている」した。


中井氏


中井氏は、東日本大震災時の千葉県の被害状況として地形や地盤構造と液状化、基礎杭被害について解説。防災・減災に向けて「地形や地盤構造の把握が一層重要」と説いた。

白鳥会長は「著名な2人の先生を招待することができ、多くの会員が参加してくれた。今後も活発に活動を行なっていきたい」とした。

講演会にはオンラインを含む約70人が参加。講演会後には懇親会を開き、会員同士の親交を深めた。


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